資産防衛せよ!
前回、「物価上昇率2%を目標とする」金融政策について問題視しました。
さて、では何が問題なのか考えてみようと思います。
そもそもインフレのあるべき姿を考えると、先ずは好調な経済がありきで、
好景気の結果として物価上昇が起こるものです。
ですが金融緩和によるインフレの誘導は、そもそも経済の実態が伴っていません。
一応、政策の青写真としては、金融緩和による経済の活性化と物価上昇による企業の
売上向上などがあるのでしょう。
そんで、企業の売上が上がることでお給料もあがるでしょう。。。
というものです。
こうやってシンプルに見てみると解るように、金融緩和によるインフレの誘導では、
1.まずは物価上昇
2.企業の業績向上
3.お給料の上昇
という順番に進んでいくはずなので、
お給料が上がる前に、物価が上がってしまいます(^^;
これだけを考えても、
「生活は絶対的に厳しくなる」
ということですね。
しかも、しばらくガマンして、政策によって企業の業績が向上したとします。
それが給料のアップに繋がればいいですが、すべての業種、
企業で一律に給料アップとなるのでしょうか??
物価自体は、すべての人にとって平等に上がってしまうので、
仮にあなたのお給料がアップしなかった場合は、
生活は今よりも苦しくなっていく一方ということになってしまいます。
さらに。。。
インフレにより給料は上がったとしても、
給料の上昇率は物価の上昇率になかなか追いつかないことは
歴史が物語っています。
投資や副業で収益を得るという行動を取らず、
給与のみに依存したサラリーマンである場合、
結局のところ生活は厳しくなるのです。
「景気がよくなるならいいや、ワーイ」
と、のんきに構えていてはいけないということです。
さらにさらに。。。
前回も少し触れましたが、お金の価値は下がります。
インフレ局面では今もっている資産を守るためには現金で持っていてはダメなのです。
金持ち父さんのいうところの、ファイナンシャルリテラシーが不足していると、
このような局面でも、「銀行預金が一番安全」と思い込んでしまいます。
知らず知らずのうちに、
せっかく貯めたお金はどんどんその価値を減らしていってしまうのです。
ということで、資産保全、いや、資産拡大を目指す我々は、
自ら行動を起こしていく必要があります!
少し長くなったので、続きはまた次回に!
【あとがき】
自民党政権となったことで、民主党時代の「仕分け」により、
廃止や見直しをされた事業が続々と復活しているそうです。
政権が変わったということで、
普段はあまり気にしていないところでも大きな変化が
あちこちで起こっているんですね。
「金融緩和」もその一つですが、政策のあり方一つで、
稼ぎ方も守り方も大きな方向転換を考える必要に迫られる場合がありますね。
このようなアンテナを鍛えることも資産拡大戦略に必要な大切な要素だと感じます。